日本脳炎

日本脳炎とは?

 日本脳炎は、フラビウイルス科に属する日本脳炎ウイルスによる急性脳炎です。
 日本脳炎ウイルスが妊娠ブタに感染すると死流産を起すことがありますが、ほとんどの場合無症状です。しかし、感染ブタはウイルス血症を起すため、血液中にウイルスが認められます。このようなブタを吸血したコガタアカイエカが人を刺すことにより感染します。
  日本脳炎ウイルスに感染してもほとんどが不顕性感染で症状は出ませんが、100人~1000人に1人の割合で発病するという報告もあります。感染した場合、潜伏期間 6~16日間で、高熱を呈し、頭痛、痙攣、意識障害を伴う脳炎として発病します。発病すると、死亡率は約15%で、幼少児や老人では死亡 リスクが高くなります。生存者の約50%が中枢神経系に後遺症が残るといわれています。小児では特に重篤な脳炎を起し、重度の障害を残します。

日本脳炎とは?

 三重県では、日本脳炎の流行を予測し、必要な対策を講ずるため、厚生労働省の感染症流行予測調査事業の一環として、毎年初夏~初秋に、三重県保健環境研究所において、県内産ブタにおける日本脳炎ウイルスに対する赤血球凝集抑制(HI;Hemagglutination Inhibition)抗体保有状況調査を行っています。この調査により、日本脳炎ウイルスのブタへの感染状況が分かります。
令和2年度は7月16日に調査を開始し、通常、初秋まで調査を行います。
               
採血サイケツ HI抗体コウタイ 2-ME感受性カンジュセイ抗体コウタイ
  検査ケンサスウ 陽性ヨウセイスウ 陽性ヨウセイ(%)   検査ケンサスウ 陽性ヨウセイスウ 陽性ヨウセイ(%)  
2020年
7月16日 10 1 10 1 1 100
7月23日 10 5 50 5 2 40
7月30日 10 5 50 5 1 20
8月6日 10 4 40 4 2 50
8月13日 10 4 40 3 0 0
8月20日 10 4 40 4 0 0
8月27日 10 7 70 7 1 14
9月3日 10 5 50 5 1 20
2019年
7月19日 10 0 0 - - -
7月26日 10 0 0 - - -
8月2日 10 0 0 - - -
8月9日 10 0 0 - - -
8月14日 10 0 0 - - -
8月23日 10 0 0 - - -
8月29日 10 1 10 1 1 100
9月18日 10 10 100 10 4 40
2018年
7月13日 10 0 0 - - -
7月20日 10 0 0 - - -
8月3日 10 1 10 0 - -
8月31日 10 0 0 - - -
9月6日 10 0 0 - - -
9月14日 10 0 0 - - -
9月21日 10 0 0 - - -
11月1日 10 0 0 - - -
2017ネン
7月20日 10 0 0 - - -
8月4日 10 3 30 3 3 100
8月10日 10 8 80 6 0 0
8月18日 10 5 50 4 2 50
8月25日 10 6 60 4 0 0
9月1日 10 7 70 7 1 14
9月22日 10 7 70 6 0 0
10月19日 10 8 80 8 0 0
2016ネン
6月24日 10 0 0 - - -
7月1日 10 0 0 - - -
7月8日 10 0 0 - - -
7月15日 10 0 0 - - -
7月22日 10 0 0 - - -
8月5日 10 0 0 - - -
8月12日 10 0 0 - - -
9月2日 10 1 1 1 0 0
9月30日 10 6 6 6 2 33
2015ネン
7月6日 10 1 10 1 0 0
7月24日 10 6 60 5 1 20
8月7日 10 8 80 8 3 37.5
8月14日 10 10 100 10 2 20
8月17日 10 10 100 10 0 0
8月24日 10 10 100 10 8 80
8月31日 10 10 100 10 0 0
9月7日 10 10 100 10 1 10
2014ネン
6月30日 10 0 0 - - -
7月14日 10 0 0 - - -
7月23日 10 0 0 - - -
7月28日 10 0 0 - - -
8月5日 10 0 0 - - -
8月11日 10 0 0 - - -
8月18日 10 0 0 - - -
8月25日 10 0 0 - - -
2013ネン
6月24日 10 0 0 - - -
7月8日 10 0 0 - - -
7月16日 10 0 0 - - -
7月22日 20 0 0 - - -
7月29日 10 0 0 - - -
8月5日 10 1 10 1 1 100
8月12日 10 1 10 1 1 100
8月26日 10 3 30 3 3 100
9月10日 10 6 60   6 2 33
※2-ME感受性(IgM)抗体:2-メルカプトエタノール感受性抗体(IgM抗体)をいい、前年の秋以降に生まれたブタが日本脳炎ウイルスに対するHI抗体を保有し、さらにこの2-ME感受性抗体を保有している場合、ブタが最近(1~2週間前に)日本脳炎ウイルスに感染したと推定することができます。 なお、2-ME感受性抗体の検査は、HI抗体が40倍以上となったブタについて行うこととされています。
全国ゼンコク調査チョウサ結果ケッカはこちら(国立コクリツ感染症カンセンショウ研究所ケンキュウショ

感染予防

1) されないようにしましょう。(乳幼児ニュウヨウジ高齢者コウレイシャトクに)
 ①ソトるときは、できるカギ長袖ナガソデナガズボンをけましょう。
 ②露出ロシュツしている皮膚ヒフには、虫除ムシヨけスプレーなどを噴霧フンムするといでしょう。
 ③網戸アミド使用シヨウし、侵入シンニュウフセぎましょう。
2) 過労カロウけ、十分ジュウブン睡眠スイミン栄養エイヨウをとるようにココロがけましょう。
3) 発生ハッセイフセぐため、ミズたまりなど発生ハッセイ助長ジョチョウするような場所バショをなくしましょう。

リンク

日本ニホン脳炎ノウエンワクチン接種セッシュカカるQ & A(厚生コウセイ労働省ロウドウショウ
届出トドケデ基準キジュン様式ヨウシキ
日本ニホン脳炎ノウエンポスター(厚生コウセイ労働省ロウドウショウ